問われるEU改革の前途


500

ユーロ危機処理から統合化問題へ

 過去3年余りユーロ危機対策に追われてきた欧州連合(EU)は来年、EU改革の正念場を迎えることになる。統合化と加盟国主権をめぐる課題が山積しており、来年5月の欧州議会議員選挙の結果次第では将来の方向性が大きく左右されることになる。
(ロンドン・行天慎二)

 EUは過去3年余り、ギリシャの財政危機に端を発した欧州債務危機をめぐって、財政破綻国への財政・金融支援とユーロ圏の銀行・金融システム対策にフォーカスしてきた。しかし同時に、統合化プロセスの中でEU機構と加盟国との軋轢(あつれき)が目立ってきており、EU改革の行方が再度問われている。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ