「七夕の願ひ一枚風に飛ぶ」(冨士原芙葉)…
「七夕の願ひ一枚風に飛ぶ」(冨士原芙葉)。きょうは五節句の一つである月遅れの七夕の日だ。七夕祭りは7月に行われる所も多いが、有名な仙台の七夕祭りは月遅れ。東京・阿佐谷の七夕祭りもそうだ。
奈良時代から行われてきた宗教的な行事が由来。稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』では「牽牛、織女の二星が年一回逢うという伝説があり、それにちなんだ行事」「奈良時代から漢土の裁縫上達を祈る乞巧奠の祭がこの行事に習合」し、江戸時代に盛んになったとある。
一方、この夏の特別な行事といえば、ブラジル・リオデジャネイロで開かれる南米初の第31回夏季オリンピック大会だろう。
金メダルがどのくらい取れるかなどメダル数に関心が向きがちだが、平和とスポーツの祭典における世界各国の選手たちの限界に挑んだ闘いを期待したい。昨日の開会式では「地球に緑を植えて再生しよう」と、約200種類の樹木の種を選手たちが植えるという演出が行われた。
今後、選手の応援に熱が入る日々が続くが、今は日本列島自体も熱波で覆われている。適度な水分補給を忘れずに、熱中症にならないように気を付けたい。
昨日は小社の地元の東京・板橋区で「いたばし花火大会」が開催された。夜空に打ち上げられた花火の数々は本格的な夏の到来を告げる。きょうからは高校野球も始まり、暑い夏がまだまだ続くことを実感させられるこの頃だ。