師走の街角で、お巡りさんが自転車の通行に…
師走の街角で、お巡りさんが自転車の通行について注意・指導するのを目にするようになった。1日から施行された改正道路交通法の一部で、どちら側でも通行していた自転車の路側帯の通行が、車道と同じ左側に統一された 。
ブレーキのない自転車で道路を走ることは禁止で、警察官が整備や運転中止を命令できるようになった。自転車は日常生活に手軽で便利な交通手段。免許が必要なく、子供から老人まで気軽に利用している 。
交通違反を取り締まる警察も、これまでは注意する程度で大目に見てきたし、検察も信号無視などが原因の事故でも、たいていは起訴猶予で済ませてきた 。
しかし、自動車の悪質運転事故に対する厳罰化を求める強い社会要請の中で、自転車による人身事故でも起訴するケースが相次ぐように。利用者の増加に伴い、自転車による事故とその死傷者も増加。「警鐘を鳴らす意味でも」(検察幹部)転換したという 。
法律が変わって「自転車だから」と見過ごされなくなったことを肝に銘じ、悲惨な事故の減少に結び付けたい。事故を減らすカギは、身近な自転車から。安全な社会づくりを願うあなたと私の意識改革にかかっている 。
先月の交通事故による死者は昨年より2人少ない431人。今年11月までの総数も、昨年同期比25人減の3883人となった。例年、12月は交通事故死が最も多いが、何とか年間で13年連続減少を達成したい。