映画「クーパー家の晩餐会」
隠し事がもたらすハプニング
クーパー家は4世代にわたる11人の大家族で、犬が一匹。家族全員が一堂に集まる日がクリスマスイブで、ご馳走が用意され、幸せなひと時を過ごそうとしている。
だが、それぞれが秘密を持っていた。その隠し事が晩餐会(ばんさんかい)で次々ハプニングを引き起こす。
元教師の祖父バッキー(アラン・アーキン)は毎日、同じ店に通って料理を食べているが、それはウェイトレスのルビー(アマンダ・セイフライド)に会うため。娘より可愛(かわい)くて、人生について教えたいと思っているが、ルビーが店を辞めると聞いて衝撃を受ける。
サム(ジョン・グッドマン)とシャーロット(ダイアン・キートン)夫妻は、定年を迎えたら夫婦でアフリカに旅行しようと約束していた。が、子供たちが独立してからは会話も減り、夫は妻に旅を拒否されて、二人は離婚を決意。だがクリスマスが終わるまでは黙っていようと約束する。
カメラマンの息子ハンク(エド・ヘルムズ)は、リストラされ面接試験落第の更新中。劇作家の娘のエレノア(オリヴィア・ワイルド)は妻帯者の医師と不倫中だが、完璧主義の母を失望させないため、空港で出会った軍人と話を合わせて結婚相手を装ってもらい、クリスマスを家で過ごしてほしいと頼む。
シャーロットの妹エマ(マリサ・トメイ)は店で姉への贈物を探すが、お金を使う気にならずブローチを盗んで警備員に捕まる。
豪華キャストが結集し、それぞれの心の深さをユーモラスに、コミカルに演じている。(岳)