菊地イネさん、今後も「一生懸命歌いたい」


歌会始の入選者10人が宮内庁で記者会見

菊地イネさん、今後も「一生懸命歌いたい」

「歌会始の儀」で朗詠を聞く菊地イネさん(中央)=14日午前、皇居・宮殿「松の間」(代表撮影)

菊地イネさん、今後も「一生懸命歌いたい」

「歌会始の儀」に出席後、記者会見で質問に答える入選者最年少の内山遼太さん=14日午後、宮内庁

 「歌会始の儀」に出席した入選者10人が14日午後、宮内庁で記者会見した。東日本大震災後の除染活動に関する歌を詠んだ福島市の無職菊地イネさん(82)は、「入選するとは思っていなかったので、驚きと喜びは表しようがないほど。これからも一生懸命歌っていきたい」と笑顔で語った。

 さいたま市の主婦中込有美さん(42)は、人見知りだった娘が「1人でも平気」と言って走っていった情景を歌にした。両陛下は懇談の際、「自分たちにもそのようなときが確かにありましたね」「(子供が)いつも一緒だったのがだんだん離れて、ある日、角を1人でふっと曲がって行ってしまうようなことがありましたね」と話されていたという。

 香川県丸亀市の書写教室講師大林しずのさん(52)は、約50人の生徒を教えていると皇后陛下に話したところ、「頑張ってくださっているのね」とねぎらわれたと話し、「身に余るお言葉を頂いてとてもうれしかった」と感激した様子。友達との距離感を詠んだ歌で、最年少で入選した東京学館新潟高校1年内山遼太さん(16)新潟市は、「ずっと緊張していたが、自分の歌が詠まれたときに少し気持ちが楽になった」とほっとしていた。