東京消防庁、JR東京駅に救急隊の配置を始める


到着時間短縮へ、救急車1台と救急隊員3人を常駐

東京消防庁、JR東京駅に救急隊の配置を始める

 救急車が現場に到着する時間の短縮に向け、東京消防庁は救急要請の多いJR東京駅に救急隊を配置する取り組みを先月25日から試験的に始めている。同庁が消防署や出張所といった消防施設以外の場所に救急隊を待機させるのは初めて。

 東京駅は周辺を含めると年間約1500件の救急要請があるという。25日以降は同駅に日中、救急車1台と救急隊員3人を常駐させ、駅構内の急病人らの元へ1~2分で到着できるようにする。これまでは丸の内消防署からおよそ4分かけて向かっていた。来年3月末まで試験的に運用し、効果が得られれば消防施設以外の待機場所をさらに増やすことも検討する。

 舛添要一都知事は配置された救急隊員に対し、「世界一安全な街を守るという使命感を持ち、駅職員とスクラムを組んで迅速に対応してほしい」と激励。高橋淳消防総監は「2020年までに救急隊の現場到着時間は平均7分を目指す」と語った。