「温泉のサル」旅行者に人気、来年えと賀状にも


長野・山ノ内町の地獄谷で、ネット紹介で海外客急増

「温泉のサル」旅行者に人気、来年えと賀状にも

 野生のサルが冬の寒さをしのぐため、温泉に漬かる姿を見ることができる長野県山ノ内町の地獄谷野猿公苑。「温泉に漬かるサル」としてインターネットなどを通じて海外に紹介され、ここ数年で外国人旅行者が急増している。

 志賀高原から流れ出る渓流沿いの標高850メートルに位置する同公苑は、1964年の開園。柵やおりを設けず、野生のサルを間近で観察できる。同公苑によると、メディアやネットで海外に紹介された結果、2006年度に約8600人だった外国人入園者数は、14年度には約6万1000人に増加。全体(約19万4000人)の約3割を占めたという。

 米サンフランシスコから友人と訪れたエディ・チェンさん(34)は「インターネットの旅行サイトで知った。サルが近くて驚いた」と話し、盛んに写真を撮っていた。来年のえとであるサルの姿を、年賀状用に撮影する日本人観光客も目立った。