台湾・嘉義県に建設した「故宮南院」で開幕式
観光の新スポットに、アジア各国の芸術品を陳列
台湾の故宮博物院(台北市)は28日午前、嘉義県に建設した「故宮南院」の開幕式典を行った。入場は当面予約制で、来年3月までは無料とする。
庭園、人工池などを含む南院の敷地面積は約70ヘクタール。台北の故宮は中国歴代王朝の美術工芸品を収蔵するが、南院は「アジア芸術文化博物館」と位置付け、日本を含むアジア各国の芸術品を陳列する。開幕特別展では、大阪市立東洋陶磁美術館が所蔵する100点以上の伊万里焼を展示する。
台湾行政院(内閣)が2004年に設置を決定し、13年に着工した。総工費は約80億台湾㌦(約294億円)。台北の故宮は外国人観光客に人気があり、南院も台湾南部の新たな観光スポットとして期待されている。(嘉義〈台湾南部〉時事)