安倍首相、20代の男女12人と意見交換


首相官邸で懇談会を開催、就活繰り下げに異論

安倍首相、20代の男女12人と意見交換

1億総活躍社会に関する20代若者との懇談会を終え、参加者と記念撮影する安倍晋三首相(後列中央)=6日午後、首相官邸

 政府は6日午後、安倍政権が掲げる「1億総活躍社会」に若者の声を反映するため、安倍晋三首相と20代の男女12人による懇談会を首相官邸で開催した。出席者からは、首相が主導した就職活動解禁時期の繰り下げに異論が出た。

 首相は冒頭、「1億総活躍は若者やお年寄り、障害や難病がある人、失敗した人にもチャンスがあり、それぞれの良さを発揮できる社会だ」と強調した。

 就職活動の解禁繰り下げは、首相が経済団体トップに直接要請して実現した。これに関し、就職活動を終えた上智大4年の水口麻那さん(23)は、「結果的に就職活動が長期化して学業に専念できなかった」と指摘。このほか「就労支援や相談を受ける場所への交通費も払えない若者が多くいる」として、国の支援拡充を求める意見も出た。