鈴木大地スポーツ庁長官、ドーピング撲滅訴え
パリのユネスコ本部で演説、啓発運動の実績を強調
フランスを訪問中の鈴木大地スポーツ庁長官は29日、パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部で開かれたドーピングに関する会合で演説し、「世界のドーピング撲滅に向けてわが国の経験や知識を各国と共有したい」と訴えた。1日の就任以降、鈴木長官が海外の国際機関で演説するのは初めて。
鈴木長官は演説で、日本が高校の学習指導要領に反ドーピング教育を盛り込むなど、競技の際の不適切な薬物使用について幅広い啓発運動に取り組んできたことを紹介。その上で「日本は過去の五輪でドーピング違反者を一人も出していない点が、東京五輪の招致の際にも評価された」と実績を強調した。(パリ時事)