在日クルド系団体「平和的に解決したい」
トルコ大使館前で起きた乱闘で記者会見
東京・渋谷のトルコ大使館前で起きた乱闘で、日本クルド文化協会(埼玉県川口市)のチョラック・ワッカス事務局長(34)らが28日、川口市内で記者会見し、「乱闘の発端はクルド人ではない」と訴えるとともに、「トルコ人と闘争するつもりはなく、平和的に解決したい」と話した。
また、乱闘について「理由のいかんにかかわらず、日本人の方々にご迷惑を掛けたことは深くおわびします」と謝罪した。
乱闘はトルコ総選挙の在外投票日だった25日に発生した。同協会によると、同日午前6時半ごろ、大使館前に止めた車の中で投票を待っていたクルド系トルコ人の若者5人が、トルコ政権与党・公正発展党(AKP)支持者から車外に出るよう求められ、暴行を受けたという。
車の運転席には、シリアのクルド人民兵組織・人民防衛部隊(YPG)の旗があり、AKP支持者が旗を奪おうとしたという。旗については「クルド民族の旗ではなく、挑発するつもりもなかった」と釈明した。
会見には、乱闘で負傷したというクルド系トルコ人の男性4人も参加。終了後、男性らは被害届を出すため警視庁原宿署(渋谷区)を訪れた。