山梨大が大村智さんに特別栄誉博士称号を授与
「若い人の勉強を手伝いたい」と授与式であいさつ
山梨大は26日、今年のノーベル医学生理学賞に選ばれた同大卒の大村智・北里大特別栄誉教授(80)に特別栄誉博士の称号を授与した。大村さんは同大での授与式で、「これからは若い人が勉強するのを手伝い、山梨に何かできることがあればやりたい」とあいさつした。
大村さんは「一番うれしいことは、(学生代表の)後輩2人からお祝いの言葉をもらったこと」と顔をほころばせた。自らの経験を踏まえ、母校の学生に対し、小さな縁を大事にすることや行動を起こすことの大切さを訴えた。
特別栄誉博士は大村さんのノーベル賞受賞決定を受け、新設された。島田真路学長(63)は「地方大学は大変厳しい時代。大変な励みを頂いた」と大村さんをたたえた。