ボブスレー、新生日本代表が発進


カルガリー大会であすデビュー戦

大会前の最終練習に臨むボブスレー日本チームのブレーカー佐藤真太郎(手前左)とパイロット鈴木寛(同右)=12日、カナダ・カルガリー(時事)

大会前の最終練習に臨むボブスレー日本チームのブレーカー佐藤真太郎(手前左)とパイロット鈴木寛(同右)=12日、カナダ・カルガリー(時事)

 ボブスレーの男子日本代表が14日(日本時間15日)からカナダで始まる北米カップのカルガリー大会に出場する。ベテランと、公募などで募ったメンバーによる新チームが公式戦に臨むのは初めて。ソチ五輪の切符をつかむため、ロシアや米国、カナダなどの強豪に挑む。

 チームの要で、5度目の五輪出場を懸けるパイロットの鈴木寛(北野建設)は「最低でも1桁に入らないと駄目」と目標を話した。現地で強化合宿をこなしてコースの特徴を頭にたたき込み、「ライン取りは大体固まってきているので、後は自分の中で整理するだけ」。スタートも滑りも安定してきたという。

 今回のメンバーは鈴木のほか、陸上短距離で世界選手権の出場経験がある宮崎久(大倉山藍田学舎)、やはり陸上出身の佐藤真太郎(大東文化大教)、3度目の五輪を狙う小林竜一(鳥取県体協)、黒岩俊喜(仙台大)のブレーカー4人。宮崎と佐藤は初心者だが、そのひたむきな姿勢が他の3人にいい刺激を与え、山本忠宏ボブスレー強化部長は「今までにないほどのメンバー」と評価する。

 目指すは12大会連続の五輪出場。今回を含め、来年1月中旬まで行われる国際試合の獲得ポイントで上位26チームに入れば、ソチ五輪出場が確定する。今後、ブレーカーは3人に絞り込まれる予定で、チーム内の生き残り競争も激化しそうだ。(カルガリー〈カナダ〉時事)