鎮魂と故郷の再生「ふくしま未来神楽」が奉納


福島市内の稲荷神社で、詩人和合亮一さんが創作

鎮魂と故郷の再生「ふくしま未来神楽」が奉納

 東日本大震災の犠牲者への鎮魂と、故郷の再生を祈るため創作された「ふくしま未来神楽」が23日夜、福島市内の稲荷神社へ奉納された。

 「ハヤブル アブクマガワ 大地に横たわり イマモナオ 黒い笹(ササ)の葉を飲み込もうとするのか 未来の天地のために」。暗がりの境内で、発起人の詩人和合亮一さん(47)がとうとうと詩を詠み上げ、踊り手が舞った。

 東京電力福島第1原発事故で飛散した放射性物質。竜に見立てた阿武隈川がそれをのみ込んで浄化する様子を描き、大地の再生を祈ったという。原発事故後、福島の現状を詠んだ和合さんの詩は、ツイッターで発信され反響を呼んだ。創作神楽はライフワークとして88作を完成させる予定。