サントリー、ミネラル水の製造ラインを増設
派生商品の市場拡大で
飲料メーカーのサントリー食品インターナショナルは、果汁などで味付けをした低カロリーの「フレーバーウオーター」や、炭酸水などのミネラルウオーター派生商品の販売好調を受け、生産体制を拡充している。
同社はグループ会社の「天然水南アルプス白州工場」(山梨県北杜市)に年間生産量約1000万ケースの新製造ラインを増設し、4月に稼働した。投資額は約70億円。ヨーグルト風味の「南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」をフル生産している。
サントリー食品インターナショナルの川村崇ブランド戦略部課長によると、当初は隣の既存ラインと同様に、ミネラルウオーターを作る設備にする予定だったという。しかし、フレーバーウオーターなどの市場拡大を踏まえ、派生商品も製造できる工場に切り替えた。
同社は、グループ会社の西日本のミネラルウオーター生産拠点「天然水奥大山ブナの森工場」(鳥取県江府町)でも、フレーバーウオーターなどの需要増大に対応し、2016年3月から設備増強を始める方針。17年春の新ライン稼働を目指している。