レオナルド・ダビンチのアンドロイドが完成
9月にミラノの博物館で、12月からは大阪市内でも公開
イタリア・ルネサンス期の芸術家で科学者、レオナルド・ダビンチのアンドロイドが完成し、9月にミラノの博物館で公開される。大阪市のNPO法人や大阪大が21日発表した。12月からは大阪市内でも公開される。
同法人理事長で、ロボット研究者の浅田稔大阪大教授は東京都内で記者会見し、「ロボット研究にはテクノロジーだけでなく、心理学や社会学、哲学も必要だ。その意味でダビンチはロボット研究者の元祖と考えている」と話した。
アンドロイドはダビンチの晩年の自画像に基づき、浅田教授らがミラノの博物館と協議し、研究開発企業「エーラボ」(東京都千代田区)が作った。パソコンによる操作で圧縮空気をチューブを通じて送り、首や目、口が人間のように動くほか、喉元に仕込んだスピーカーから声が出る。
ミラノの博物館が作ったイタリア語の会話を流したり、裏方のオペレーターがダビンチに成り済まして話したりできるという。