なでしこ3連勝、1位で女子W杯決勝Tへ


エクアドルを1-0で下す、勝利を決めても攻撃面で課題残る

なでしこ3連勝、1位で女子W杯決勝Tへ

エクアドルに勝利し、1次リーグを全勝で終えたなでしこジャパン=16日、カナダ・ウィニペグ(時事)

なでしこ3連勝、1位で女子W杯決勝Tへ

エクアドル戦の前半、先制ゴールを決める大儀見(左)=16日、カナダ・ウィニペグ(AFP=時事)

 勝利を決めても笑顔の少ない選手たちの表情と、まばらな歓声がすべてを物語っていた。日本が3連勝で1次リーグ1位通過を決めたが、決勝トーナメントを見据えると物足りない内容。「エクアドルの選手が体を張り、それをこじ開けられない。それが今の私たちの現状」。佐々木監督は攻撃力不足を嘆いた。

 エクアドルは2試合で計16失点を喫していた。主力を休ませる手もあったが、大幅に入れ替えたのは守備陣のみ。シュート4本に終わったカメルーン戦と攻撃陣はほぼ同じメンバーで臨み、先制点はあっさりと手にした。

 前半5分、宮間の左からのクロスに菅沢が反応し、こぼれたところを詰めていた大儀見が蹴り込んだ。エースが大会3試合目にして初得点。波に乗れそうな展開でも2点目が遠かった。

 有吉、鮫島の両サイドバックが大儀見と連係してサイドを崩すが、ゴールまで結び付かない。前半を終えて日本のボール支配率は72%。後半は選手を入れ替えてより攻撃的な布陣にしたが打開できない。終盤には故障明けの岩渕も投入し、ドリブルで切り込んで見せ場はつくったものの決められなかった。

 不安を抱えたまま、一発勝負の舞台に臨むことになった日本。鮫島は「(決勝Tまで)あと1週間しかない。やらないといけないことはたくさんある」と危機感を募らせた。(ウィニペグ時事)