浅田真央が練習再開、見えてきた復活への道筋


GP2戦への出場が決まる、中国杯とNHK杯にエントリー

浅田真央が練習再開、見えてきた復活への道筋

世界選手権女子フリーで演技する浅田真央=2014年3月29日、さいたまスーパーアリーナ

 フィギュアスケートの元世界女王で、1年間の休養を経て現役続行を表明した浅田真央(中京大)がグランプリ(GP)シリーズ2戦に出場することが15日、決まった。第3戦の中国杯(11月6~8日、北京)と第6戦のNHK杯(同27~29日、長野市ビッグハット)にエントリーされた。

 5月から佐藤信夫コーチの下で本格的に練習を再開し、同18日に競技復帰を発表。「最低でも(3度目の優勝を果たした)昨年の世界選手権のレベルまで持っていかないと復帰できない」と自分自身に高いハードルを課していた。プログラム作りはやや遅れているが、精鋭ぞろいのGPへの出場を決断したのは自信の表れにほかならない。

 トリプルアクセル(3回転半)を含むジャンプについて、復帰記者会見では「今は(女子全体の)ジャンプのレベルが上がっている。追い付けるように」と控えめだったが、1回転ループ-3回転サルコーを含む新たな3連続ジャンプにも挑んでいるという。再び第一線で戦える感触を得たのだろう。

 GPに先立ち、全日本選手権予選となる中部選手権や、団体戦で争う国際大会のジャパン・オープンなどシーズン序盤の大会が復帰初戦の候補となる。体力面やプログラムでのジャンプの精度などは未知数だが、復活への道筋は見えてきた。(時事)