日本は引き分け発進、シンガポールと0-0
29歳本田「切り替えないと」、シュート打ち続け無得点
ストライカーとしての責任は十分感じていた。シュート7本で無得点。本田は「ショックだし、切り替えないといけない。でも、まだ始まったばかり」。自らに言い聞かせるように話した。
攻めあぐねる仲間への歯がゆさがあった。前半のシュート1本から一転して、後半は先頭に立ってゴールを狙う。30、31分と立て続けにシュート。それでもゴールネットは揺らせなかった。「誰かが決めないといけなかった。相手も良かった」。悔しさを押し殺して言った。
昨年のW杯ブラジル大会から役割が変わり、3トップの右として点を取ることを求められる。パスの出し手から受け手への脱皮。「自分にはスピードがない。しつこさとか、DFの背後とかへの動きが必要」。この試合の前まで7試合で5ゴール。感覚は研ぎ澄まされてきたが、久々の公式戦で結果を出せなかった。
13日に29歳の誕生日を迎えた。ロシア大会への引き分けスタートに「悲観することはない。予選全体を通して評価してほしい」。エースは冷静さを失っていない。