米コカ・コーラ、「自然派」ペットボトル公開
イタリアのミラノ万博で、世界初の100%植物由来の素材
米清涼飲料大手コカ・コーラは3日、世界初となる植物由来の素材100%のペットボトルを開発し、イタリアのミラノ万博で公開したと発表した。
コカ・コーラは米国で昨年から、植物のステビアから抽出した甘味料を使った低カロリー型のコーラを発売。低迷する炭酸飲料の消費喚起に向け、「自然派」のイメージ戦略を強めている。
新たなボトルの原料はサトウキビ。特許を取得した技術を使って、ペットボトルの材料となる樹脂に転換する。化石燃料由来の素材を使った従来型ボトルと同等の質が得られる。ただ、「市場投入にはしばらく時間がかかる」(広報担当)という。
コカ・コーラは2009年、植物由来の素材を最大3割含んだペットボトルを投入。このボトルは日本を含む約40カ国で350億本が出荷され、推計で年31万5000トン以上に相当する二酸化炭素(CO2)の排出を抑制できたとしている。(ニューヨーク時事)