特別授業「ふるさと創造学」始まる


ふたば未来学園高校で、第1弾の講師は劇作家平田オリザ氏

特別授業「ふるさと創造学」始まる

ふたば未来学園高校の「ふるさと創造学」で、劇作家の平田オリザ氏から話を聞く生徒ら=15日午後、福島県広野町

 ふるさとへ帰ってきた子供たちが自ら復興を考える。今月開校した福島県広野町の県立ふたば未来学園高校で15日、特別授業「ふるさと創造学」が始まり、第1弾の講師を務める劇作家平田オリザ氏が教壇に立った。

 平田氏は「みんなが福島のことを伝えたいと思ったら、相手に共有できる部分をつくるしかない」と強調。生徒たちは夏までに、地元住民を取材した内容でオリジナルの劇を完成させる。この日は、ゲーム性を持たせた即興劇を通じ、伝える力を学んだ。

 1期生の新妻留菜さん(15)は「『イメージの共有』を生かしていきたい。福島イコール原発と感じる人が多いが、私たちもここで勉強できていることを全国にアピールしたい」と話した。

 同校は中高一貫で、総合学科の高校が先行してオープン。東京電力福島第1原発事故で地元を離れることになった生徒が多く通う。