フジコ・ヘミングさん、外交官らを魅了


国連の「女性の地位委員会」のイベントでピアノ演奏

フジコ・ヘミングさん、外交官らを魅了

16日、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで開かれたソロコンサートで優雅なピアノ演奏を披露するフジコ・ヘミングさん(時事)

 世界的に活躍するピアニストのフジコ・ヘミングさん(82)のソロコンサートが16日、国連本部で開会中の「女性の地位委員会」の関連イベントとしてニューヨークのジャパン・ソサエティーで催され、国連関係者や外交官ら200人余が優雅な音色に聴き入った。

 ベルリン生まれのヘミングさんは日本人ピアニストの母とスウェーデン人画家の父を持つ。5歳でピアノを始め、若くして聴力を失うも失意を乗り越え音楽活動を継続。1999年の初CDは200万枚以上を売り上げる大ヒットとなった。

 コンサートではドビュッシーの「月の光」やショパンの「夜想曲第2番」などなじみ深い名曲を披露した。ヘミングさんの演奏を初めて聴いたという国連関連機関勤務の女性は「とても優雅で印象的」。ある外交官は「音がとても優しく、子供の頃を思い出した」と話していた。(ニューヨーク時事)