錦織圭、粘り強く好調を維持、準決勝に進出
メキシコ・オープンで、コートの特徴にも適応
第1セット第1ゲームからラリーの応酬。6度のジュースの末、錦織がブレークした。いきなり長いゲームになり、試合がもつれる雰囲気も漂ったが、終わってみればストレート勝ち。「1ゲーム目を取れてリラックスしていいテニスができた」
球足が遅く、よく弾むコートに適応した戦い方に徹した。「風もきのうより強かったし、どんな球でも拾って長いラリーに持ち込もうと思った」と言う。左右に振られても粘り強く返し、相手に重圧をかけミスを誘った。
第2セット第5ゲームでは、ジュースからドルゴポロフが2本連続でミス。このセット唯一のブレークに成功した錦織は、サーブを全てキープして奪った。
前日に続いてサーブが良かったことも優位に進められた要因。第1サーブは65%入り、第2サーブでも77%の高確率でポイントに結び付けた。「深く入って、攻められにくかった」と振り返った。
ドルゴポロフは1月のブリスベン国際でダブルスを組み、決勝まで進んだ友人。「友達と戦うのは大変」と言う錦織だが、きっちり勝ち切るところが世界5位の実力だ。(アカプルコ時事)