JR東日本、寝台特急「北斗星」の車両公開
3月の定期便終了前に、臨時列車として走った後8月引退予定
上野-札幌間を走る寝台特急「北斗星」の定期運行終了を前に、JR東日本は16日、東京都北区の尾久車両センターで客車を報道陣に公開した。北斗星は3月14日のダイヤ改正で定期運行を終え、8月まで臨時列車として走った後、引退予定だ。
北斗星は1988年3月に運行を開始。青い車体の「ブルートレイン」として親しまれた。16日午後は札幌から戻った客車内で、作業員がシーツや毛布を交換していた。ほとんどの客車が製造から40年近く経過し、約700万キロ走ったものも。雪や氷の付着でさびが浮いた車体を、作業員が丁寧に水洗いしていた。
食堂車で提供する料理も公開。「北斗星にちなんだ星形の具材や、北海道や東北の野菜を使っている」とメニュー考案者の五十嵐章さん(49)。残り少なくなった運行に「1人でも多く利用してもらえるよう気持ちを込めて作りたい」と語った。