女子団体追い抜き、息ぴったりだった新布陣
新メンバーで臨んだ、高木美が軸の作戦も的中
新メンバーで臨んだ女子団体追い抜きの日本が、王者オランダを0秒02上回って初の栄冠に輝いた。
菊池は表彰台の中央で君が代を聞きながら、「鳥肌が立った」と感無量。ソチ五輪で同種目の代表だった菊池と高木菜那に、高木美帆を加えた3人の力が見事に融合した。
タイムロスを避けるため、ポジションの入れ替えを少なくする作戦を取った。最近調子を上げていた高木美が、最初と最後の要所で引っ張り、その間の1・5周ずつは菊池、高木菜の順に先頭に立った。高木美の負担が重くなったが、本人は「途中で早いラップを任されるより楽」とむしろ歓迎。不調だった高木菜は他の2人がつくったいい流れに乗って「うまくスピードに乗れた」という滑りで、中盤から終盤の苦しい局面を支えた。
全員そろって練習したのはこの日の午前中だけ。それでも、そこは高木姉妹がいる強み。菊池と高木美が今季一緒に練習していたこともあり、息はぴったり合っていた。(ヘーレンフェイン時事)