JR東日本と西日本、北陸新幹線の走行公開


豊かな自然も4割トンネル

JR東日本と西日本、北陸新幹線の走行公開

北陸新幹線の報道関係者向け試乗会で、金沢駅に到着したE7系車両=5日、金沢市

JR東日本と西日本、北陸新幹線の走行公開

3月14日に延伸開業する北陸新幹線の最上級車両「グランクラス」の車内(写真上)。車窓からは日本海(写真左下)や北アルプス(写真右下)の景色が楽しめる=5日

 JR東日本とJR西日本は5日、3月14日に開業する北陸新幹線の長野-金沢間の走行を初めて公開する報道関係者向け試乗会を開いた。最高時速260キロで走る列車の車窓からは、雪に覆われた北アルプスや日本海など豊かな自然を楽しめた。

 ただ、35カ所に及ぶトンネルが延伸区間(約228キロ)の45%を占めるため、携帯電話の電波が通じない時間も長かった。

 最上級車両「グランクラス」(定員18人)は、グリーン車よりもゆったりとしたシートで振動も少ない。東京-金沢の全線を運行する列車では、専任アテンダントが軽食や飲み物を提供する。

 北陸新幹線は東京-金沢間を最速2時間28分で結ぶ。5日の試乗会はJR東が大宮-金沢で、JR西は延伸区間の長野-金沢でそれぞれ実施した。両社は7、8日に一般向け試乗会を開催し、77倍の抽選で選ばれた2800人が長野-金沢を往復する予定。

 開業日の乗車券は、1カ月前の14日から、全国のみどりの窓口やインターネットで販売される。