オランダに危険知らせる新型自転車がお目見え


レーダーやカメラを搭載、高齢者の事故予防へ

オランダに危険知らせる新型自転車がお目見え

15日、オランダのハーグで、新型自転車の試作車に乗る男女(EPA=時事)

 オランダで15日、運転者に危険を知らせる機能を備えた新型自転車がお目見えした。自転車事故による高齢者の犠牲を減らすのが狙いで、2年以内の市場投入を目指す。価格は1700~3200ユーロ(約25万~47万円)。

 発表された試作車は電動式で、ハンドルの下にレーダー、後輪の泥よけにカメラを搭載し、コンピューターで接続。前方に障害物があればハンドル、後方から近づく物体があればサドルを振動させて警告する。

 また、タブレットも装着でき、後ろから誰かが追い越そうとすると、乗っている人に光で知らせる。開発担当者は「運転者が後方を振り返ったり、別の自転車に追い越されそうになって恐怖を感じたりしたときに事故はよく起きる」と話す。

 オランダ国内の自転車台数は、人口約1700万人を上回る約1800万台とされる。昨年は184人の自転車運転者が事故で死亡したが、このうち65歳を超える高齢者が3分の2を占めた。(ハーグAFP時事)