ボージョレ・ヌーボー、20日午前０時に解禁
今年は高価なこだわりの高級品が人気
フランス・ブルゴーニュのボージョレ地区で醸造されたワインの新酒、ボージョレ・ヌーボーの販売が２０日午前０時、解禁される。ワインを日常的に飲む人が増えていることなどから、今年は少々高価な、こだわりのある商品が増えているようだ。
メルシャンとアサヒビールは、樹齢５０年以上のブドウだけで造ったボージョレを発売。濃厚で複雑な味わいが特徴だという。木製の圧搾機を使うなど、伝統の製法にこだわったサッポロビールのボージョレは、受注が前年の６割増となった。
スーパーなどの商品は７５０ミリリットル入りボトルで２０００円前後が主流だが、これら「ワンランク上」の商品は３０００円前後となる見込みだ。
一方で、価格志向の消費者に配慮し、円安にもかかわらず主流品の価格を据え置く輸入業者は多い。イオンや西友は、１０００円以下の目玉商品を用意して消費喚起を狙う。
今年のボージョレは、「収穫期に好天が続き、華やかな香りでフルーティーな味わい」（サントリーワインインターナショナル）。ただ販売量は「ブームは落ち着いた」（メルシャン）ため、昨年をやや下回る見通しだ。
