130人が参加、羽田空港で旅客機から避難訓練
7分半で避難を完了、東京湾に大津波警報発表を想定
東京都大田区の羽田空港で5日、地震で東京湾に大津波警報が発表されたことを想定し、旅客機から乗客らを避難させる訓練が行われた。約130人の参加者が続々とタラップを駆け降り、7分半で避難を完了した。
訓練は国土交通省東京空港事務所が主催。大津波警報が出されたとの連絡を受けると、航空会社の職員らが出発直前の日本航空機から降り、地上では作業員や警察官が、約100メートル離れたターミナルビルへ誘導した。
視覚障害のある乗客に別の乗客が付き添ったり、パニックを起こした乗客を落ち着かせたりする訓練も行われた。
東京湾に面した海抜2~5メートルの土地にある羽田空港は津波の影響を受けやすく、東京空港事務所は東日本大震災後の2012年3月、大津波警報が出た場合は利用客らをビルの上層階に避難させるなどの行動計画を作った。