大一番で大隣が7回無失点「監督を日本一に」
ソフトバンクが日本シリーズ進出、25日から阪神と
日本シリーズ進出を懸けた大一番で、大隣の気迫が日本ハム打線を抑え込んだ。
第1戦から中4日での登板。ベンチは早めの継投も想定し、武田らを控えさせていた。しかし、そんな心配を吹き飛ばすように、7回まで99球でしのぎ、6安打無失点。秋山監督も「いけるところまで、と思っていたが、目いっぱいまでやってくれた」。期待以上の好投をたたえた。
一回と六回は、得点圏に走者を置いて中軸を迎えたが、クライマックスシリーズで5本塁打の中田らを冷静に打ち取った。
難病を克服して7月に1軍復帰。結果を残し続けたことで、苦しみながらリーグ制覇を決めた2日のオリックス戦、そしてCS第1戦と大事な試合で先発を任された。
この日もまた重圧のかかるマウンドだったが、堂々の投球を見せ、「緊張感のある中で、自分の力を出せてよかった」。この日先制打を放った内川が「大隣を楽にしてあげたかった」と言うように、左腕の奮闘に応えようと、打線も一丸となった。
試合後の優勝インタビューで、秋山監督からお立ち台に招かれた大隣は、「監督を日本一にしたい気持ちで一生懸命投げた」と語った。辞任を発表した指揮官を最高の形で送り出すための舞台に、ソフトバンクが臨む。