宮城の被災地を視察「インフラが着実に復旧」


安倍首相、亘理町の小6小野望美さんの自宅も訪問

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小野望美さん(左側前列中央)の家族らと懇談する安倍晋三首相(右)=12日午前、宮城県亘理町(代表撮影)

 安倍晋三首相は12日、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県亘理町や仙台市などを訪れ、被災小学校の新校舎や復旧工事が進む下水処理施設を視察した。首相はこの後、同市内で記者団に「暮らしのためのインフラが着実に復旧し、かつての施設よりも未来型の施設に生まれ変わろうとしているのは本当に勇気づけられる」と述べた。

 首相は亘理町で、震災後に避難所を訪問した際に知り合って以来、交流を続けている町立長瀞小学校6年生、小野望美さん(11)の自宅も訪問。久しぶりに再会した望美さんに「来年から中学校ですね」などと声を掛けた。

 長瀞小は津波で浸水し、8月に新校舎が完成したばかり。同小を訪れた首相は出迎えた約20人の児童を前に、「(卒業に)間にあって良かったね。楽しく遊んで勉強して」と激励した。首相は山元町でIT技術を導入してイチゴやトマトの大規模栽培を展開している農業生産法人も見学した。