東宝、舞台「放浪記」復活上演へ


仲間由紀恵さん主演で来年10月から

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 東宝は9日、故森光子さん(1920~2012年)の代表作「放浪記」(菊田一夫作)を、女優の仲間由紀恵さん(34)主演で来年秋に復活上演すると発表した。

 作家林芙美子の波乱の半生を描いた舞台作品で、森さんは半世紀にわたってヒロインを代役なしで演じ続け、上演回数は2017回に達した。

 仲間さんは05年放送のNHKドラマ「ハルとナツ 届かなかった手紙」で森さんと共演し、今年5月のフジテレビ系ドラマ「森光子を生きた女」では森さん本人を演じた。東宝の池田篤郎取締役(演劇担当)は仲間さんの起用について、「セリフが良く、立ち居振る舞いも美しく、森さんが持っていた舞台人としての華も備えている。必ずや新しい林芙美子像が受け入れられる」と話した。

 来年10、11月に東京・シアタークリエで上演後、大阪、名古屋、福岡を巡演する予定。