スイス国交150周年、光の芸術で日本との友好を
首都ベルンの連邦院前広場で、大勢の観客を魅了
日本とスイスの国交樹立150周年を記念し、スイスの首都ベルンの連邦院(国会議事堂)前広場で28日、世界初の野外映像技術を使った日本文化の紹介イベントが行われた。人の動きに反応して映像が動くユニークな光の芸術で、両国の友好関係を祝った。
イベントは、世界で活躍する照明デザイナーの石井幹子さんと長女の石井リーサ明理さんがプロデュース。プロジェクターと人の動きを検知するセンサーを用い、広場の地面に直径15メートルの円形映像を投影する例のない技術を駆使した。
国交が樹立した150年前の江戸時代に活躍した浮世絵師、葛飾北斎の代表的作「富嶽三十六景」の上を人が歩くと、波紋などが次々と広がる不思議な映像が現れ、大勢の観客を魅了した。
幹子さんは「次の150年も日本とスイスが力を合わせ、平和な世界をつくっていくことを願っている」と話した。イベントは29日も行われる。(ベルン時事)