日産、ルマン参戦車を公開
日産自動車は17日、2014年に自動車耐久レースのルマン24時間に参戦するレーシングカーを日本で初公開した。電力駆動と小型軽量ターボエンジンによる駆動を切り替えられるのが特長だ。1周約14キロのコースをガソリンエンジンで11~12周走り、ブレーキをかけた際に発生するエネルギーを電気に変換してバッテリーに充電。これにより電力駆動で1周走行できる。
電気自動車(EV)は1回の充電による走行可能距離が短いため、ガソリンエンジンで走行中に蓄電し、ピットで長時間充電したり、バッテリーを交換したりしなくて済むようにした。
日産は、順位の対象外で技術向上が目的の特別枠「ガレージ56」に2年ぶりに出場する。将来的には本格参戦も視野に入れている。
日産は18~20日、世界耐久選手権(WEC)が開催される富士スピードウェイで実演走行。最高時速300キロ超を目指しているが、今回は開発が間に合わず、フルスピードでの走行は見送る。