西之島に「溶岩マウンド」、爆発的噴火の恐れも


南北90メートル東西60メートル、海保が上空から観測

西之島に「溶岩マウンド」、爆発的噴火の恐れも

 海上保安庁は27日、噴火活動が続く小笠原諸島・西之島(東京都小笠原村)の火口に、湧き出した溶岩が積み上がった「溶岩マウンド」ができたと発表した。溶岩の通り道がふさがれて爆発的な噴火につながる可能性があり、海保は島から半径6キロには入らないよう引き続き呼び掛けている。

 海保によると、26日の上空からの観測で、火口の内側に南北約90メートル、東西約60メートルの楕円(だえん)形の溶岩マウンドを確認。粘り気が高まるなど溶岩に変化が起きたとみられる。

 島は北東側に溶岩が流れ出して拡大。以前からあった島と合わせ、広さは約1・39平方キロになった。