「夢は東京五輪で絶対に金メダルを取りたい」


卓球女子の15歳加藤美優選手、ユース五輪で世界の強豪に挑む

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ユース五輪への意気込みを話す卓球の加藤美優

 卓球女子期待の中学3年生、加藤美優(エリートアカデミー)が第2回ユース五輪で世界の強豪に挑む。今年1月、全日本選手権ジュニアのシングルスで優勝し、一般の部でも2年連続16強入りした15歳。「メダルを取りたい。できれば金メダル」と猛練習に励む。

 加藤は6歳の時、父功二さんの手ほどきで本格的に卓球を始めた。小学6年生で出場した全日本選手権で、小学生としては最多の4勝を挙げた。ラリーのミスが少なく、多彩な球種で相手を揺さぶる。独特の回転をかける「ミユータ」も大きな武器だ。

 全国の有望選手とともに、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)にある「エリートアカデミー」で英才教育を受けている。午前6時半に起きて筋力トレーニングをしてから登校。放課後は午後8時半まで練習漬けの毎日だ。「朝の練習や苦手なフットワークの練習がきつい。両親にはあまり会えません」。

 それでも、つらい練習に励むのは21歳で迎える2020年東京五輪のため。「絶対に出場して、金メダルを取りたい」と夢見ている。1980~90年代に活躍し、バルセロナ五輪男子シングルスで金メダルを獲得したヤンオーベ・ワルドナー(スウェーデン)のような変幻自在なプレーが目標という。

 卓球女子は今、次世代の才能がひしめく。今春のワールドツアーでは、1学年下の平野美宇、伊藤美誠組がダブルスで2週連続優勝。「小さい時からのライバル。五輪代表になるには勝たなくてはいけない相手」。ユース五輪のメダルを将来への自信にするつもりだ。