三菱地所、東京・大手町で初の温泉を採掘
16年春完成予定のフィットネス施設や宿泊施設で活用
三菱地所は15日、ビジネス街の東京都千代田区大手町の地下から初めて温泉を採掘したと発表した。温泉は2016年春に完成予定のフィットネス施設や宿泊施設で活用する。同社は周辺のビジネスマンや国内外の観光客に利用してもらいたい考えだ。
三菱地所は4月、大手町の再開発地域(敷地約1万1200平方メートル)の地下約1500メートルの掘削を開始。6月にくみ上げた湯を専門機関の中央温泉研究所で分析してもらったところ、温泉と認定されたという。
温泉の温度は36・5度で、湧出量は毎分240リットル。ヨウ素やナトリウムが含まれ、神経痛や五十肩、冷え性などに効くという。同社は源泉名を「大手町温泉」と名付けた。
温泉が出た再開発地域では、16年春の完成予定で、フィットネス施設も入るオフィス棟(地上31階建て)と宿泊施設棟(地上18階建て)を建設している。