仕事帰りに「吉野家」でちょっと一杯


大都市で居酒屋「吉呑み(よしのみ)」を運営

仕事帰りに「吉野家」でちょっと一杯

2階で居酒屋「吉呑み(よしのみ)」を運営する牛丼チェーン「吉野家」の店舗=東京都品川区

 大手牛丼チェーンの吉野家は9日、一部店舗を活用し、居酒屋「吉呑み(よしのみ)」の運営に本格的に乗り出す方針を明らかにした。対象店舗は東京都のほか、大阪、名古屋、福岡など大都市の20~30店舗程度となる見通し。低価格のつまみをそろえ、仕事帰りに軽く一杯飲みたい客の取り込みを図る。

 吉野家の牛丼店は以前からビールなどは提供していたが、居酒屋としては営業していなかった。100~500円で牛すじの煮込みやまぐろの刺し身、キムチなどが食べられるほか、吉野家の通常メニューも注文できる。

 居酒屋の営業地域は、主に駅周辺やオフィス街に立地し、1階と2階がある店舗の2階部分。これまで客が少ない夜は閉めていたが、夕方以降は、居酒屋に切り替え有効活用する。1階は牛丼店の営業を続ける。

 昨年秋から東京・神田で試験的に営業を始め、今年6月には新たに東京都内2カ所でオープン。吉野家は「『ちょい飲み』需要があるところでアピールし、収益の拡大につなげたい」(企画本部)と話している。