独ダイムラー、トラックでも自動運転


「自動運転で世界一を目指す」、25年に実用化

独ダイムラー、トラックでも自動運転

ダイムラーが公開した自動運転トラックの実験車両。ドライバーは車内で運転以外の作業ができる(同社提供・時事)

 独自動車大手ダイムラーは4日までに、トラックの自動運転技術を早ければ2025年に実用化すると発表した。主に高速道路での利用を想定しており、長距離運転を強いられるドライバーの負担軽減につなげたい考えだ。

 同社によると、独東部マクデブルク近くの建設中の高速道路で3日、自動運転システムを装備したトラックの実験走行に世界で初めて成功した。最高時速は85キロで、ドライバーは自動運転中、注文の確認などの業務をこなせるという。同社のベルンハルト取締役(商用車担当)は、トラック自動運転で「世界一を目指す」としている。

 同社は、傘下ブランドのメルセデス・ベンツのセダン「Sクラス」で、公道での自動運転に成功。一方、日米の各自動車メーカーや、米IT企業グーグルなども自動運転技術を開発中で、競争が激化している。(フランクフルト時事)