NGO「ピースウィンズ・ジャパン」支援本格化
避難民が避難所へ流入、イラクのクルド自治区で活動
イラク北部のクルド人自治区で活動する日本のNGO「ピースウィンズ・ジャパン」は27日、イスラム過激派の勢力拡大で家を追われたイラクの人々に対する支援を始めた。日本政府の緊急資金供与を受けた対応で、活動は今後本格化していきそうだ。
「ピースウィンズ」アルビル事務所の深川啓さん(31)=秋田県出身=らスタッフは27日、自治区の中心都市アルビルの公園にある急ごしらえの避難所で、水やおむつ、タオルなどの配布を開始した。24日以降、過激派によるとみられる攻撃を受けたアルビル西方のカラコシュから脱出した約400人が、避難所に身を寄せる。
避難民のサルマド・アブルハドさん(35)は「(24日に)目の前で爆弾が突然さく裂した。家から何も持たず逃げてきた」と話す。避難所では屋外生活を余儀なくされ、基本的な生活用品はことごとく不足している。(アルビル〈イラク〉時事)