林農水相がベトナム・ホーチミンで和牛をPR
4月に日本からの牛肉輸入を再開
林芳正農林水産相は25日、ベトナム南部ホーチミンのショッピングモールやホテルで、和牛のプロモーションイベントに参加した。ベトナム向け牛肉輸出解禁を受けて中央畜産会などが企画し、ショッピング客らに和牛をふるまった。
ベトナムは口蹄(こうてい)疫を直接の理由に日本の牛肉輸入を停止していたが、国際獣疫事務局(OIE)が日本をBSE(牛海綿状脳症)発生リスクが最も低い国に認定したこともあり、4月に日本からの牛肉輸入を再開。日本は経済成長が続くベトナムに、官民あげて和牛を売り込むことになった。
農水省によると、2013年の日本の海外への牛肉輸出は57億7000万円で、20年までに250億円に増加させる目標を掲げている。
林農水相はまた、チュオン・タン・サン国家主席と会談。ベトナムが中国と対立を深める南シナ海問題について、ベトナムが国際法の下で、外交努力による解決を目指す姿勢が評価されるとの考えを伝えた。(ホーチミン時事)