皇居・宮殿の春の特別参観、天皇陛下の傘寿記念
長和殿・豊明殿・正殿など内部の一般公開は初めて
天皇陛下が80歳の傘寿を迎えられたのを記念した皇居・宮殿の春の特別参観が24日始まった。宮殿内部の一般公開は初めて。
この日午前の1回目には、671倍の抽選で選ばれた46人が参加。新年や天皇誕生日の一般参賀で陛下や皇族方がベランダに立つ長和殿、宮中晩さん会が行われる豊明殿、宮殿内で最も格調高い部屋とされる「松の間」がある正殿の順に見て回った。
これまで、一般参賀などで宮殿の外観は見ることができたが、宮殿内は招待者ら以外は入れなかった。参観は24、25両日に3回ずつの計6回行われ、定員は各回50人。約17万6000人から応募があり、各回の倍率は377~967倍に上った。
夫妻で参加した岐阜県高山市の会社員の男性(65)は「素晴らしい建物と調度品に感動した。特に松の間が印象に残った。倍率が高いので運を使ったと思ったが、来てよかった」と話した。
特別参観は10月上旬にも実施する。