サッカーW杯開幕前に「ブラジル商戦」始まる


百貨店など輸入品フェア、新製品も

サッカーW杯開幕前に「ブラジル商戦」始まる

ビーチサンダルなどブラジル製品をそろえた伊勢丹新宿本店=4月30日、東京都新宿区

 6月のサッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会開幕を前に、日本では「ブラジル商戦」が始まっている。百貨店は輸入した雑貨や衣料、食品などを販売する催しを開き、食品メーカーは同国産の原材料を使用した飲料を発売。各社は商機を逃すまいと懸命だ。

 伊勢丹新宿本店は6日まで、人気ビーチサンダルの「ハワイアナス」や、国民的漫画と言われる「モニカと仲間たち」のキャラクター文具など63種類を販売する。観光客も多い連休期間だけに、「全国にブラジルを紹介したい」(大西洋三越伊勢丹ホールディングス社長)と意気込む。

 そごう・西武では、西武池袋本店は6日、そごう横浜店など6店舗は12日まで、ブラジルフェアを実施する。

 メーカーではサントリー食品インターナショナルが缶コーヒー「ボス」から、ブラジル産高級豆を中心にブレンドした「ブラジルセレクション」を13日発売。アサヒ飲料はコーヒーのほか、ブラジル産オレンジ果汁を利用したジュースを月内に投入する。

 外食業界では、しゃぶしゃぶチェーンの「しゃぶ菜」などを展開するクリエイト・レストランツ・ホールディングスが4月、ブラジル料理の新たな店を東京・六本木と横浜に出店した。鉄の串に刺した肉を焼いた「シュラスコ」を中心に提供する。