成田空港でカーネーションの輸入がピーク


「母の日」に向けて、輸入量は年々増加し2013年9076トン

成田空港でカーネーションの輸入がピーク

「母の日」に向けた出荷を控え、輸入がピークを迎えたカーネーションを検品する業者=1日午前、千葉県成田市

 11日の「母の日」に向けたカーネーションの輸入がピークを迎えている。成田空港に近い運送会社の物流拠点では1日、輸入業者が検品作業に追われた。

 東京税関によると、カーネーションの輸入は年々増加。2013年は9076トン、90億3000万円分が輸入され、量、金額とも03年の3倍に拡大した。一方で、国内産の出荷は減少傾向にあり、02年には約15%に過ぎなかった輸入品のシェアが12年には50%を超えた。

 栽培に適した気候のコロンビア産が輸入量の67%を占めており、次いで中国産(25%)、エクアドル産(4%)、ベトナム産(3%)が多い。

 この日検品作業した千葉県成田市の切り花輸入会社社長森靖子さん(54)は「輸入品は日持ちが良く、値段も手頃。母の日には感謝の気持ちを込めてカーネーションを贈ってほしい」と話した。