「頑張って」、オバマ米大統領が日本語でエール
日本科学未来館を視察、明治神宮を訪れ流鏑馬を見学
「頑張って」。24日午後、日本科学未来館(東京都江東区)を視察したオバマ米大統領は、館内で日本の高校生や大学生を前に講演し、日本語でエールを送った。その後訪れた明治神宮(渋谷区)周辺は、大統領の姿を一目見ようと集まった人だかりで騒然となった。
オバマ大統領は午後3時ごろ、黒いリムジンで未来館敷地内へ。同館などによると、元宇宙飛行士の毛利衛館長(66)の案内で、大型地球儀などの常設展示を見学。二足歩行ロボット「アシモ」が蹴ったサッカーボールを足で受け止め、「グッジョブ」と声を上げた。
その後、約30人の学生を前に講演し、日米がロボット開発などで協力を深める必要性を強調した大統領。「頑張って」と声を掛けた後、一人ひとりに握手を求め、集合写真を撮影する際には、日本流に「チーズ」と声を張り上げたという。
続いて訪れた明治神宮周辺では、リムジンが到着すると、待ちわびた見物人から歓声が上がり、大統領は後部座席から手を振って応えた。明治神宮によると、大統領は絵馬に英語で世界の平和を祈る言葉を書き込み、奉納。流鏑馬(やぶさめ)会場では、馬上から的を射落とす様子を笑顔で見学し、拍手していたという。
リムジンは流鏑馬会場に近い西門から中へ。正門近くで待っていて見逃した佐賀県の元小学校教諭の男性は「3時間も待っていたのに」と残念そうに話した。