天皇陛下の傘寿記念で皇居・乾通りを一般公開
開門時に4500人が列、見頃を迎えた桜を楽しむ
天皇陛下が80歳の傘寿を迎えられたことを記念した皇居・乾通りの一般公開が4日午前から始まり、訪れた多くの人々が見頃を迎えた桜を楽しんだ。8日まで5日間実施する。桜の季節に合わせて公開するのは初めて。開門時には約4500人が列をつくった。
公開されたのは皇居南側の坂下門から北側の乾門まで約750メートルの並木道。両側に桜やモミジが多く植えられており、訪れた人々は石垣や堀を背景に美しい景色を眺めながら歩いた。
休みを取って来たという横浜市の会社員佐藤隆司さん(51)は「普段通れないところに来ることができて良かった。桜がきれいでした」と笑顔で話した。静岡市の無職梶山美枝子さん(69)は「満開は過ぎていたけれど、初めてなので感動しました」と話していた。
乾通りを通行できるのは、新年一般参賀で宮殿前の広場から退出する際などに限られていた。秋にも紅葉の季節に合わせて公開が予定されている。