マレーシアで豪雨、大規模洪水で14人死亡
7万人超避難、政府対応に批判「命を守る役割怠っている」
マレーシアの国営ベルナマ通信は21日、スランゴール州などで週末に発生した豪雨に伴う大規模な洪水による死者が14人に上ったと伝えた。公式データによると、自宅からの避難を余儀なくされた被災者は7万1000人以上に達した。
雨はやみ、多くの地域では洪水の水は引いているが、スランゴール州シャーアラムの一部地域は依然冠水。自宅や政府の避難所で身動きが取れなくなっている人々に軍がボートで食料を配布した。
救援活動をめぐり、政府の対応は遅く不十分だという批判の声が広がっている。家族と避難所に身を寄せている男性(29)はAFP通信に「政府は命を守るという主たる役割を怠っている」と不満を口にした。(シャーアラム(マレーシア)AFP時事)