ミャンマー・ヤンゴンで「沈黙のストライキ」


世界人権デーに合わせ、外出控え国軍に抗議の意思表示

ミャンマー・ヤンゴンで「沈黙のストライキ」

10日、ミャンマーのヤンゴンで抗議デモ「沈黙のストライキ」が行われ、閑散とする仏塔シュエダゴン・パゴダ付近(AFP時事)

 クーデターで権力を握った国軍による市民弾圧が続くミャンマーで10日、国連が定めた世界人権デーに合わせ、出勤や外出を控えて抗議の意思を示す「沈黙のストライキ」が行われた。

 最大都市ヤンゴンで5日、デモ隊に国軍車両が突っ込み、死傷者が出たのを受け、民主派が呼び掛けた。フェイスブックに投稿された写真によると、ヤンゴンのほか中部のマンダレー地域やバゴー地域など各地で商店がシャッターを下ろし、人通りも途絶えた。

 人権団体の政治犯支援協会によると、2月のクーデター後、殺害された市民は1323人に達した。米国務省報道官は9日、「国軍が村人11人を生きたまま焼いたという信頼できる情報がある」と述べ、「憤りを覚える」と非難。国連事務総長報道官も「深い懸念」を表明した。(バンコク時事)