豪州、来月から事前許可なしの入国が可能に
日本人対象に規制緩和、接種完了・PCR陰性などが条件
オーストラリア政府は22日、新型コロナウイルスのワクチン接種を完了した日本人に対して、12月1日から事前許可なしの入国を認めると発表した。対象には観光客やビジネス出張者も含まれ、主要都市のシドニーやメルボルンで隔離なしで入国できるようになる。
発表によると、出発までの3日以内に行ったPCR検査で陰性となっていることなども入国の条件。韓国にも同様の緩和を決定した。日韓以外でも、技能工や留学生をはじめとするビザ保有者への入国を新たに認める。豪政府は声明で「豪州が通常に戻り、世界に対し安全に再び開かれる動きが続く」と強調した。
豪州はコロナ禍を受けて昨年3月、出入国を原則的に禁止。国内でワクチン接種が進んだとして11月からは自国民の渡航禁止を解除した。外国人の入国は既に、ニュージーランドとシンガポールを対象に認めている。
豪州では出入国規制を受けて、外国人に頼っていたサービス産業などで人手不足が深刻化。大学や語学学校も留学生が減少し、厳しい運営に直面している。(シドニー時事)