日本は混合リレーで7位、狙いが外れて惨敗
世界との差を受け止める、ソチ・パラリンピック
最終走者の出来島の前にいたライバルたちが、霧の中でどんどん小さくなっていく。新種目の混合リレーで、ベストメンバーを組んだ日本は7位。メダル争いに絡めず、世界との差を改めて見せつけられた。
圧倒的な走力を誇るロシアやスウェーデンに食らいつき、終盤の3位争いに加わる狙いだった。第3走者の久保までに上位とのタイム差を縮め、出来島につないでメダルを獲得する作戦。しかし、第1走者の太田が8位と出遅れた。「前の選手が見えるところでつなげたが、厳しかった」と太田が振り返ったように、新田と久保の追い上げも及ばなかった。久保は「全力を出しても、これが精いっぱいという感じ」と無念そうに空を仰いだ。
バンクーバー大会で金2個の新田は今回、メダルを手にしていない。世界の進化のスピードを実感し、「今大会は、自分や日本の位置を知って、どう次の目標に向かうのかを考えるターニングポイントになった」。突き付けられた現実を受け止めた。(ソチ時事)